ひとことで「ウサギ」と言っても、ものすごいたくさんの種類があることをご存じでしょうか?
ウサギの品種は、アメリカのARBA(American Rabbit Breeders Association)やイギリスのBRC(British Rabbit Council)等の団体で公認されているもの、公認されていないものを合わせると、150種類にも及ぶそうですよ!
耳の形状、毛の長さや質感、からだつきや大きさ、顔つきもさまざまで、種類によって性格の傾向も異なります。
また、体の特徴の違いから、ケアのしかたも変わってきます。
ペットに迎えるウサギを選ぼうと思ったら、見た目の可愛さはもちろん、性格やケアのしやすさも気になりますよね。
この記事では、ペットにおすすめのウサギの種類と選び方についてまとめてみました。
ペットにおすすめのウサギの種類
日本でもペットとして人気上昇中のウサギ。
ペットショップでも扱っている種類から、ウサギ専門店でもなかなかお迎えできないような種類までいろいろありますが、ペットとして飼いやすいおすすめの種類をご紹介したいと思います。
参考のお値段も書いていますが、血統書がついているかいないかでだいぶお値段が変わりますし、お店によっても異なりますので、あくまでも参考としてご覧ください。
ネザーランドドワーフ
【参考価格】1.5万~8万円
【原産国】 オランダ
【由来】 ダッチ種の突然変異と言われるポーリッシュと小型の野生種アナウサギから偶然生まれた品種
【体重】 約1kg前後
【大きさ】 25cm前後
【特徴】 短い立ち耳で、しもぶくれの丸い顔に丸い目、丸っこい体つきで、全体に丸っこいのでとても可愛らしく、日本で人気No.1の品種
「ネザーランドドワーフ」は「オランダの小人」という意味で、日本で迎えられる品種のうちで最も小さい
有名な「ピーターラビット」のモデルになったとも言われている
【色】 ARBA(アメリカのウサギ協会)の公認カラーが70種ほどもあり、目の色もさまざま
単色のもの、1本1本の毛の色がグラデーションになっているもの、先端の色が濃いもの、2色が混在するものなど、多種多様
【性格】 野生種由来と小型であることから臆病なところがあるが、慣れれば甘え上手も多く、やんちゃで活発で、走り回るのが大好きな子が多い
ホーランドロップ
【参考価格】 3~7万円
【原産国】 オランダ
【由来】 ネザーランドドワーフ・フレンチロップ・イングリッシュロップの掛け合わせ
【体重】 1.5~2kgくらい
【大きさ】 30~35cmくらい
【特徴】 垂れ耳の品種の中では最小の品種で、小さな垂れ耳と愛嬌のある大きな丸い顔、がっちりとしたからだつきが特徴
クラウンと呼ばれる頭頂部の盛り上がった毛があるのも特徴のひとつ
日本ではネザーランドドワーフと人気を二分している
垂れ耳なので耳に汚れが溜まりやすいため、耳の手入れが必要
【色】 カラーバリエーション豊富、模様や色合いも様々
【性格】 人懐っこく愛嬌があり、活発、好奇心旺盛、寂しがりで飼い主について回ることも
ミニレッキス
【参考価格】 3~5万円
【原産国】 アメリカ
【由来】 小型のドワーフ種と大型のレッキス種の交配から作られた品種
【体重】 1.5~2kgくらいの小型
【大きさ】 35cmくらい
【特徴】 大きな立ち耳、短毛で密度が濃く、ビロードのような手触りとツヤのある美しい毛並みが特徴で、カラーバリエーション豊富
体温調整が苦手で暑さにも寒さにも弱いので、飼育環境の温度調整必須
短毛の中でも毛が短い方で、ソアホック(足裏の皮膚病)になりやすいので注意
タンパク質豊富な良質のペレットを与えると美しい毛並みを維持できる
【性格】 かしこく穏やかで、好奇心旺盛、甘えん坊なところもあり物おじしないので、なでられたり抱かれたりするのも比較的嫌がらない
ジャージーウーリー
【参考価格】 4~10万円
【原産国】 アメリカ
【由来】 ネザーランドドワーフ・フレンチアンゴラの交配種
【体重】 1.5kg前後
【大きさ】 20~25cm
【特徴】 ふわふわの美しく長い被毛を持ち、丸い顔で耳は短く、耳の間にウーリーキャップと呼ばれる飾り毛がある
長毛種だが手入れはしやすい、気品がある見た目で人気
【性格】 温厚で控えめ、のんびりしてて甘えん坊なので、抱っこしやすい
ドワーフホト
【参考価格】 4~7万 ペットショップでは扱いが少ない
【原産国】 ドイツ
【由来】 ホトマーキングネザーランドドワーフとルビーアイドホワイトとルビーアイドブラックネザーランドを交配
【体重】 1~1.3kgくらい
【大きさ】 25~30cm
【特徴】 小型の体にツヤのある真っ白な毛並みで触り心地◎
目の周りだけアイラインをひいたように黒く(アイバンドという)、エキゾチックな雰囲気で人気、カラーバリエーションはない
【性格】 好奇心旺盛で活発、人懐っこい
アメリカンファジーロップ
【参考価格】 2~5万
【原産国】 アメリカ
【由来】 ホーランドロップの長毛種より生まれた品種
【体重】 1.5~2kgくらい
【大きさ】 30cmくらい
【特徴】 垂れ耳の小型種で、丸くて平らな顔、美しい長毛を持つ
「ファジー」は「綿毛のよう」という意味で、ふわふわで丸い体をしている
長毛が絡まないよう、こまめなブラッシングが必要
【性格】 優しく穏やかな性格だが、好奇心は旺盛で動き回って楽しく遊ぶ一面も
甘えん坊でよくなつき、おおらかで飼いやすい
ダッチ
【参考価格】 2~6万円
【原産国】 イギリス
【体重】 2kgくらい
【大きさ】 30cmくらい
【特徴】 白と黒のツートンカラーで、国内では「パンダウサギ」と呼ばれ流行った時期もあり、世界的に人気がある品種
顔にはハチワレ模様、体にはパンツや靴下を履いてるような模様がある
【性格】 穏やかで人懐っこく、温和な性格で飼いやすい
イングリッシュアンゴラ
【参考価格】 10万前後
【原産国】 トルコ
【体重】 2.5~3kg
【大きさ】 30~40cm
【特徴】 10cm以上にもなるふわふわの長い毛が特徴で、耳の先にタッセルと呼ばれる飾り毛がある
アンゴラウサギの中では最も小さく、ペットに向いている
顔が隠れてしまうくらい毛が伸び続ける
毛が柔らかくて手触りが良いが、絡みやすく毛玉になりやすいので、こまめに念入りなブラッシングやカットなどの手入れが必要
【性格】 大人しく、おっとりした性格の子が多い 我慢強いので抱っこのしつけをしやすい
ミニウサギ
【参考価格】 数千円~1万円程度
【体重】 1.5kg~3kg
【特徴】 ペットショップでよく見かけるミニウサギというのは、品種ではなく、小型のミックス(雑種)ウサギの総称
特別小さいわけではないが、以前よりは小さめに改良されている
ミックス(雑種)なので成長後の大きさや性格は不明、他のウサギに比べて値段が安く、オリジナリティがあるので人気
カラーバリエーション豊富、模様も様々(牛柄、ゴマ模様、パンダ風など)、性格も様々、目の色も様々で左右が違うことも
耳の形状も、立ち耳・垂れ耳・片耳だけ垂れ耳など様々
ウサギの選び方
どんな種類のウサギと暮らすのか、よく考えて選びたいですよね。
ウサギの種類を選ぶときのヒントをご紹介します。
はじめてウサギを飼う場合
はじめてウサギを飼う場合は、ケアがしやすく、飼いやすい品種の方がおすすめです。
毛のケアが大変な長毛種よりは、比較的ケアのしやすい短毛種の方が飼いやすいと思いますし、耳のケアが必要な垂れ耳より立ち耳のウサギの方が飼いやすいかと思います。
また、珍しい品種だと、対応できる動物病院が少なく、何かあったときに対処できなくなってしまう場合もありますので、そういう点も視野に入れて選ぶと安心です。
家庭の状況で選ぶ
お迎えしたらどこにケージを置くのか、どこで遊ばせるのか、どんな風にウサギと関わるのかなど、イメージしてみましょう。
ケージを置くスペースが小さいなら、小型の品種の方がが良いですし、小さなお子さんがいるご家庭でしたら、臆病な品種よりもおおらかなタイプの品種の方が良いかもしれません。
ウサギとたくさん触れ合いたい場合は、人懐っこいタイプの品種や抱っこを嫌がらないタイプの品種の方が適していると思います。
最終的には好みで♪
ウサギを迎えたら、5年~10年、長生きしてくれたらもっと長い期間一緒に暮らすことになります。
ずっと可愛がって飼育してあげられるように、最終的には好みで良いのではないでしょうか?
一目見て「この子だ!」と思えるような子に出会えると良いですね♪
まとめ
ペットにおすすめのウサギの種類や、ウサギを選ぶときのヒントについてご紹介してきました。
どんな種類のウサギと暮らすのか迷ったときに参考にしていただけるとうれしいです。
わが家のウサギはたぶんネザー系のミックスかな・・・?
でも、ペットショップでビビッと来た子です。
お別れのときが来るまで、可愛がって飼育していこうと思います!