ウサギと楽しく暮らすためには、自分の健康はもちろんですが、ウサギの健康にも気を配らなければいけませんよね。
毎日お世話する中で、適切な食事を与えてあげること、清潔な環境にしてあげることは、健康を守る上でとても大切なことですよね。
さらに、ウサギの体についてよく知っておくことで、いらぬ怪我や病気を予防することができるかもしれません。
また、毎日お世話するときに健康かどうかをチェックできると、いち早くウサギの異変に気づくことができますよね。
この記事では、ウサギの体の特徴や、健康をチェックするときのポイントについて書いています。
ウサギの体の特徴
ウサギの体にはどのような特徴があるのでしょうか?
犬や猫にはあるものがなかったり、意外な特徴もあるので、いくつかご紹介します。
聴覚と嗅覚が発達
ウサギは聴覚がとても発達しています。
耳を左右別々に自由に動かして、別方向の音を聴き分けることができます。
家族で違う方向から話しかけると、耳をそれぞれの方向に向けて聴いています。
あと、耳を触ろうとすると器用に耳を動かして避けるので面白いですよ♪
ウサギは嗅覚も鋭いです。
ウサギの鼻はピクピクとよく動いて、いろんなもののニオイを一生懸命嗅ぎます。
鼻のピクピクが止まっているときは、寝てるのかな?と思います。
寝てるかどうかわかりにくいのは、わが家のウサギは目を開けて寝るからです。。。
視力はイマイチ
ウサギの目は飛び出ているので、視野は180度と広いです!
でも、視力はあまり良くなくて、人間もニオイで覚えるようです。
黒目ばかりのように見えますが、ちゃんと白目もあるんですよ。
びっくりしたときなどに目を大きく見開くときがあるのですが、そうすると少しだけ白目が見えます。
黒目部分が多いことで、狩る側の動物に視線を悟られにくくする効果があるそうです。
たしかに、目の動きが分かりにくいと、どこを見てるのかわからないですよね。
歯はずっと伸び続ける
ウサギの歯は全部で28本。
切歯と臼歯はありますが、犬歯はないそうです。
ウサギの口の中が見えるのは、大きなあくびをするときくらいなので、28本も歯があると聞いたときはびっくりしました。
生きている間ずっと伸び続けるので、牧草をよく噛んで食べることで歯を擦り減らして、適度な長さに保つことが大切なんだそう。
野生のウサギは木の皮などもかじって歯を削るので、かじり木なども用意してあげると良いですね。
骨は意外と弱い
ウサギの骨は脆くて、ちょっと高いところから落ちただけで骨折してしまう可能性があるので注意が必要です。
イスの高さでも骨折してしまうことがあるそうです。
猫は高いところに登っても上手に下りられますが、ウサギはそうもいかないようです。
ドアに挟まれて骨折したり、思い切りジャンプしすぎて骨折することもあるほど骨折しやすい動物というのは、力強い走りからは想像できないくらい意外でした。
肉球がない!
ウサギには肉球がありません!
私はあると思ってたのでびっくりしましたが、私だけでしょうか(笑)
肉球がないためにクッションが効きにくく、硬い床で過ごすことが多いと、足の負担が大きくて足にタコのようなものができてしまうことがあるそうです。
なので、ウサギが行動する場所にはクッション性のあるマットを使うなど、足の負担を軽減してあげると良いようです。
前足には5本、後ろ足には4本の指があって、しっかりとした爪が生えています。
爪もずっと伸び続けるので手入れが必要です。
しっぽは丸くない
絵に描かれたウサギは丸いふわっとしたしっぽで描かれていることが多いので、丸いしっぽのイメージの方が多いのではないでしょうか?
実際のウサギのしっぽは丸くなくて、三角形のヘラみたいな形をしています。
体に沿わせて立てているときと、下ろしているときがあります。
喜んで遊んでいるときは、比較的だら~んと下ろしています。
ちょん、と触ると、ぴんと上がるので面白いですよ♪
意外とひげがいっぱい
ウサギの顔には意外とひげがいっぱい生えていて、他の動物と同様に幅を測ったりする役割を果たしています。
鼻と口の周りに特にたくさん生えていて、目の上にも少しと、なぜかほっぺの辺りに左右1本ずつの長いひげが生えています。
どのウサギも同じなのかわかりませんが、ぜひ確認してみてください。
ウサギに顔を近づけると、私のメガネが気になるらしくて鼻先でつんつんしてくるのですが、ひげが当たってとてもくすぐったいです。
年に4回も毛が生え変わる
ウサギは年に4回も換毛期があり、春と秋に特に多く抜けるようです。
ひざに乗せるだけで服が毛だらけになったりするので、結構たいへんです。
毛づくろいで毛を多く飲み込まないように、少なくても1週間に1度くらいはお手入れをしてあげると良いと思います。
ニオイを出す臭腺がある
あごの下と肛門の近くにニオイを出す臭腺があり、これをこすりつけることでなわばりや仲間、自分のものへのニオイつけをします。
わが家のウサギも、あごの下をこすりつける行動はとてもたくさんやっています。
ものにもやりますし、人にもやってきます。
人の爪の先とか、ペレットの袋の角とか、結構先が尖ったものにもよくやるので、最初はあごの下がかゆいのかな?と思ってました(笑)
ウサギの健康チェックのポイント
毎日のお世話のときに健康をチェックするときのポイントについてご紹介します。
食欲はいつも通りか
エサの食べ残しがないかどうか、エサをあげたときの反応はどうかを見ます。
食欲がないときは体調が悪いかもしれないので、大事な指標になります。
いつもは喜んで食べに来るのにケージの隅から動かないなど、食べようとしないときは要注意です。
たくさん食べることで栄養を取っているウサギにとって、食べられないことは命にかかわることなので、明らかに食欲がないようだったら病院に連れて行ってあげた方が良いかもしれません。
糞の大きさや形、量を見よう
トイレのお世話をするときに、糞の大きさや形、糞の量などをチェックしましょう。
ウサギの糞は、黒っぽく、硬くてコロコロしているのが普通ですが、糞がいつもより明らかに小さかったり、形がいびつだったり、量が少なかったりする場合は消化器官の不調が考えられるので、これも大事な指標になります。
つながった糞が多いときは、毛をたくさん飲み込んでいるので、ブラッシングをして抜け毛をできるだけ取り除いてあげると良いですね。
触られるのを嫌がる部位はないか
全身をなでてあげることで、健康チェックもできますし、コミュニケーションにもなるので、ぜひ慣れたら毎日やりたいですね♪
なでているときに、触られるのを嫌がる部位がある場合は、怪我をしていたり、腫れていて痛いなど具合が悪いことがあります。
行動はいつも通りか
いつも通り元気にしていれば良いですが、いつも寄ってくるのに寄ってこないとか、ケージの隅っこでうずくまって動かないとか、いつもと違う行動をするときは、どこか具合が悪い可能性があります。
ウサギは捕食される側の動物なので、弱っているのを知られることで命の危険にさらされるため、弱っているところを隠す傾向があるようです。
ちょっとした異変に気づいて対処してあげることで、一大事にならずに済む場合もあるので、異変に気づいたら迷わずお医者さんに診せましょう。
まとめ
ウサギの体の特徴やウサギの健康をチェックするときのポイントについてご紹介してきました。
耳の動きとか、しっぽとか、ひげの生え方とかの特徴は、面白いのでぜひ確認してみてください♪
せっかくご縁があって迎えたウサギと、できるだけ長く幸せに暮らせるように、ウサギに異変が起こったときにはいち早く気づいて、大事な命を守ってあげましょう。