ふわふわ、モフモフでとても可愛いウサギ。
触り心地の良さに、いつまでも触っていたくなりますが、何かの拍子に突然噛みついたり、暴れて引っ掻くことがあります。
ウサギの前歯(切歯)はとても鋭いので、噛まれるととにかく痛いです!
軽い甘噛みならちょっと痛いくらいで済みますが、思い切り噛まれると、深い傷を負ってしまいます。
草食動物のウサギが人に噛みつくということは、ウサギなりの理由があるはず。
噛みつく理由がわかれば、対処する方法も見つかるかもしれません。
この記事では、ウサギが噛みつく理由と対処法についてまとめてみました。
ウサギが噛みつく理由
声帯がないウサギは、鳴き声で意思表示することができません。
ウサギが噛みつくのは何かの意思表示なので、何が原因で噛みつくのかを見てみましょう。
軽く噛む場合
ケージから出して遊ばせているときなどに、軽く歯を当てる感じで噛む場合があります。
いわゆる「甘噛み」です。
甘噛みの場合は、飼い主に遊んでほしかったり、かまってほしいという意思表示です。
本気で噛む場合
本気で噛みついてくる場合は、飼い主に対して抗う意思の表れです。
怒っていたり、怖がっていたり、自分の方が上位だと思っている場合などに噛みつく場合があります。
怒っている・不快感
何か嫌なことをされたとき、例えば抱っこしてほしくないのに抱っこされたり、急に手を出されてビックリしたり、触ってほしくないところに触られたときなどに、怒って噛むことがあります。
また、手に嫌な臭いがついていると、不快に思って噛むこともあるようです。
わが家のウサギは抱っこが大嫌いで、練習のために何度も抱っこを試みていたら、耳を後ろに倒してイーッと前歯を見せるような表情(後で威嚇とか抗議の行為だと知りました)をしてきて、その後も続けて抱っこをしようとしたら噛みつきました。。
ウサギも、嫌なことをされたら「嫌!」と意思表示するのですね。
何をしたときに噛みついたのかを覚えておくと、ウサギにとって嫌なことをしないように気をつけることができますね♪
強い恐怖心
人の手に対して強い恐怖心があると、噛むことがあります。
慣れる前にやたらと触ろうとしたり、追いかけられて怖かったりすると、追い詰められて噛みつくのではないかと思います。
慣れるまでは、むやみに手を出さずに、少しずつコミュニケーションをとっていきましょう。
体調が悪い・ケガをしている
体調が悪かったりケガをしていて、かまってほしくないときに噛むことが考えられます。
ウサギは弱っていることを見せないようにするので、つらいときはじっと我慢しています。
そういうときにむやみに触ろうとすると、噛みつかれる場合があります。
様子を見て、病院に連れていってあげましょう。
自分の方が上だと思っている
ウサギは群れで暮らすので、群れで自分の順位を示すために、相手にマウンティング等の行動をします。
飼い主より自分の方が順位が上だと思っていると、飼い主に対して乗りかかって噛みついたり、お世話のときに縄張りに入ると怒って噛みつくなどの行動をすることがあるようです。
その場合は、飼い主の方が上だと教える必要があります。
思春期・反抗期
ウサギにも思春期や反抗期があって、急にオシッコを飛ばしたり、マウンティングをしたり、噛んだりするようになることがあるようです。
思春期・反抗期は、オス・メスどちらにも見られます。
オスは特に縄張り意識が強くなるので、飼い主に対しても縄張りを侵す敵とみなすようになり、縄張り(ケージの中)などに手を入れたときなどに噛まれることがあるようです。
縄張り意識が強い場合は、ウサギをケージから外に出している間に掃除をするなど、ウサギがいるときに縄張りに入らないように気をつけると良いと思います。
ウサギに噛まれたら
ウサギに噛まれたときは、とにかく流水でしっかり洗い流し、消毒液で消毒します。
ウサギの口内にはたくさんの細菌がいるので、感染症を防ぐためにも、傷口をしっかりと洗い流すことが大切です。
出血している場合は、噛まれた部分の血を押し出すようにしっかり洗います。
様子を見て、傷の部分が腫れてひどく痛む場合やしびれを感じる場合は、早めに整形外科にかかりましょう。
ウサギが噛みつくときの対処法
ウサギに噛みつかれるととっても痛いので、ウサギが噛みつく癖があると、コミュニケーションを取りたくても躊躇してしまうこともあるのではないでしょうか?
噛みついたタイミングでウサギの主張をきいてしまうと、噛みつくことで要求が通ると勘違いして、噛み癖がついてしまう場合もあります。
ウサギの主張も理解しつつ、噛みつくことはダメだということを教えられると良いですよね。
噛みついたときのしつけのしかた
噛みついたら、すぐに目をしっかりと見つめて「だめ!」「こら!」と強めの声で叱り、やってはいけないことだということを伝えます。
低めの声で、いつもと違う声色で叱るのがポイントです。
また、ウサギの足ダンのように、床を強く叩いて伝えるのも効果的です。
ウサギは、叱られたことがわかるみたいで、わが家のウサギは、叱られると慌ててこっちを向いて、申し訳なさそうにちょこんと座ってこちらを見てきます(笑)
噛むことをやめたら、「いい子だね」と優しい声でほめてあげるようにします。
おやつを少しあげるのも良いと思います。
注意点は、叱るときには名前を呼ばないことと、叩いて叱るようなことはしないこと。
叱るときにも名前を呼んでしまうと、ウサギにとって名前を呼ばれることがうれしいことではなく、嫌なことになってしまいます。
また、叩いて叱るなど乱暴なことをしてしまうと、怖がってしまい、かえってしつけをしにくくなってしまうのでやめた方が良いです。
噛みつく癖がなおらないとき
噛みつけば要求が通ると思ってしまっていたり、自分の方が上だと思ってしまっていたりすると、しつけがうまくいかないかもしれません。
そういう場合は、噛みついたタイミングでウサギの行動を制限するのが効果的です。
ウサギの頭部と体を暴れないようにしっかりと床に押さえつけます。
目を隠すと大人しくなります。
力を入れすぎて、骨折したり窒息したりしないように気をつけてください。
あごを乗せてニオイ付けの真似をするのも、こちらが上位だとわからせるのに効果があるようです。
ウサギの行動を制限することで、噛みつくことで要求が通るわけではないことと、こちらが上位であることを理解させることができます。
大人しくなったら、ほめたり可愛がったりして、安心させてあげてくださいね。
まとめ
ウサギが噛みつく理由と、その対処法についてご紹介してきました。
ウサギが噛みつくのにはウサギなりの理由があり、意思表示なのだということがわかると、ウサギの気持ちに寄り添ってお世話をしてあげられますよね。
ウサギが噛みつく癖がある場合は、ぜひしつけの方法を試してみてください。
噛み癖がなおるには時間がかかるかもしれませんが、根気よく教えることできっと覚えてくれると思います。
何よりも、ウサギが噛まないようになれば、コミュニケーションが取りやすくなります。
ウサギとの絆をより深めて、素敵なウサギライフを過ごせますように♪